FF8 初体験 .3
Written by サエ

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「よーし、今度はオイラの番なんだもん!」

雷神、最初からコントローラーを抱きかかえている。
いつでも準備OKだっ!!
そして、ついに雷神の召喚獣の出番が廻ってきた。
同じく暗闇の中に人物が現われる。
今度は、少年のようだ。
金髪のその元気な少年は姿勢を低く構え、いつでも臨戦可能な体勢を取っている!


「・・・今回は、勘弁してやる!!」


そう言い放つと、GFティーダは画面外に駆け出していった。
気が付けば、
いつのまにやら校庭隅で立ち尽くしているサイファー達。

「???」
「あーーー!雷神!!なんで逃げちゃうんだよ!?」
「オイラにも、よくわからないんだもんよー!」

いやはや、初めてのGF装備での戦闘は、なかなか緊張したようだ。
サイファーは、いきなりのコマンド入力に追いつけなかった。
一見冷静沈着な風神でさえも左と右スティックを間違え、
雷神にいたっては、緊張の余り抱きかかえていたコントローラーを
両膝でボタン同時押ししてしまったようだ。

もう一度挑戦とばかりにバトルを再開し
GFティーダを二度目の召喚すると


「戦いのシロウト、登場〜〜〜ッス」


やる気ナッシングモードのGFティーダを見て、クラクラした三人だったが。
どうしてどうしてティーダくん、コヨコヨに連続攻撃をかまし始める。
1・2・3・・・凄いっ、8回連続攻撃だっ!!
そしてティーダは唐突に天高く飛び上がっていった。
あまりの高さに、画面からはみ出ていく・・・。

「まさか・・・とんずらしたんじゃないだろうな!?」

サイファーの心配は杞憂だったようだ。
しばらくすると、ちゃんと画面上から降りてくる足が見えてきた。
・・・ん?
いや、降りてきたのは、なんとティーダではなく、 雷神だった。
雷神が、クルクルと降りてくる。
そんな雷神に、「拝!!」っと掛け声もいさましく横手から
トスを上げている女の子の姿がある。
風神だ!!

「えええーーー!?」
「嘘!?」
「わわわわわーーー!!」

またもや動揺しまくりの雷神、
結局最後の入力でうまくタイミングを合わせることが出来ず、
画面ではスッテンコロリンしている雷神が映っている。
それと入れ替わりで、GFティーダ登場。


「・・・逃げるんじゃ、ねーーーからなっ!」


そして、またもや校庭隅で立ち尽くしている三人。
慌てまくった雷神、
またまたとんずらボタンを押してしまったのだった。
しかし先程の召喚シーンで大興奮の三人、
それどころではない。

「ななななんだ、今の!?」
「びっくりしたんだもんよーーー!」
「・・・赤面・・・(ポッ)」
「すげー、面白れーーー、よおお〜し。」
「雷神、それ、しょうがないからオレが使うことにしよう!」
「お前にはこの隠しだま、二つともやるからさ。」

哀れ雷神、強引にサイファーにGFティーダを奪われる。
サイファーは当然、自分が空を飛んでみたかったわけで
風神は、サイファーにパスを出してみたかったわけであり・・・
そりゃ分が悪いよ、雷神。
気合を入れなおし、再々チャレンジをする三人。

サイファー、早速GFティーダを召喚し、風神からパスをもらう。
風神も、気の所為かいつもより3オクターブ程高い声を上げ、
トスを上げていた。
今回はサイファーは見事にシュートを決めることができ、
とってもうれしそうだ。
画面には、シュートを喰らって倒れこむコヨコヨの姿が。そして、
チャンチャチャンチャチャン、チャチャチャ〜〜〜ン♪♪と
ファイファン勝利の歌が流れた。
大喜びの三人!!(雷神は、ちょっぴり複雑そうな顔をしていたが)

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