FF8 初体験 .4
Written by サエ

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「オ、オイラも召喚したいんだもんよ!」

雷神は、2つ貰ったうちの青い玉のGFを装備して、挑んでみた。
ドキドキの召喚タイムが始まる・・・
暗闇に佇む、上半身裸の青年。
その青年は天まで届けといわんばかりのトサカ頭をしていた。

「まぁ〜、見とけって!!」

GFワッカ、持っていたブリッツボールで敵に攻撃を仕掛けていく。
画面には、特注サイズのビサイドオーラカ専用スロットが出てきた。
雷神は初めて見るスロットを前に
何を揃えるのか全然わからず、結局不発のままGFワッカ終了。

不完全燃焼の雷神は、最後の白い玉を装備して、再び召喚。
サイファー達も固唾を飲んで成り行きを見守る。
画面は、やはり暗闇なのだが、気の所為か、凶悪な雰囲気が・・・
その中に、白い人影が現れる。
暗闇に映えるその白い人影は、どうやら女性のようだ。
ホッとした三人・・・しかし、その後に彼らを衝撃が襲う・・・!!
その女性は、全裸だったからだ。
目が釘付けになる、サイファー、雷神。
良く見ると、
シド学園長も最前列でかぶりつきになっている。
その全裸の女性が立ち上がると・・・あ、一応、全裸ではないようだ。
なにやら紐状のようなもので女性の大事な部分は隠している。
しかし、その身体はたった一本の紐では隠し切れないほど熟れきっていた。
その人が歩くたびに、
激しくおっぱいプルルン、お尻プルルンと揺れまくっていた・・・。


「あなたの選ぶ、祈り子は誰?」


ボーっと見ていた雷神、またもや何かボタンを押してしまう。
突然、崩れ落ちるGFユウナレスカ
そしてユウナレスカが地面に手をついた次の瞬間。
地面が割れ、いきなり木の根っ子がニョキニョキと大量に出現した。
その木の根っ子に掴まり、天高く上っていくユウナレスカ。

「ああっ!そんなに高くては手が届かないではないですか!!」

おひねりを握りしめていたシド、地団駄踏んでいる。
雷神はなんとかしようと、滅茶苦茶にボタンを連打し始めた。
すると・・・
地面から出ていた木の根っ子ごと、
GFユウナレスカはひっくり返ってしまったではないか!?
かわりに地面の底から現れたのは・・・

・・・巨大な蛇の群れだ・・・!
木の根っ子の一本一本が、
見る間に群れを成す大蛇へと変化していく・・・
赤い舌をチロチロと覗かせたその蛇は
幾千、幾万も群がる髪の一部となり
ソレの周りを怪しく蠢いている
ソレは、画面からはみ出さんばかりの


巨大な顔・・・だ・・・


虚ろに大きく見開かれた、充血した眼・・・
死人のようにどす黒く変化した、気味の悪い顔・・・
口からは異常に長い紫色の舌が飛び出し、
画面を割らんばかりの激しさで
叩きつけてくる・・・
そして、ソレの眼は唐突にグリンと周り、

此方を

睨みつける!!


「ギャーーーーーーー!」

サイファー達を含めた生徒達全員、
悲鳴を上げてその場で失神してしまう・・・!!
シド学園長は、さすが年の功、失神することはなかったが
失禁してしまった。
ズボンの前をグチョグチョに濡らし、
校庭を意味不明の言葉を発しながら逃げ惑っていた。
ひとしきり校庭を走り回ったところで、ようやく落ち着きを取り戻したようだ。

どうにか、ソフトリセットを押し、強制終了することが出来た。
校庭には、死屍累々・・・
いや気絶した生徒達で埋め尽くされていた。

「・・・・・・・・・・・・・」
「仕方ありません、今日の授業は無かったことにしましょう。」

事務員たちを招集したシド学園長、失神した生徒達に
ガシガシ、GFをジャンクションさせていった。
これで、今日の授業内容を覚えている生徒たちはいなくなるだろう。
しかし余りの恐ろしさに、この日は悪夢にうなされる生徒達が続出したという。

翌日。
訓練所に進入しようとしたサイファー達を押し戻す監視役の生徒達。

「おいおい・・・懲りない奴らだな、GF装備しないとダメっていったろ?」
「え?GFって、なんだよーーー?」
「次回、授業内容。」
「え・・・(あ!もしかして!?)」
「(そうだ、コイツラ、きっと・・・)」
「じゃじゃあ〜、その授業受けてからこいよな。」

やる気満々だったチビっ子どもを訓練所から追い出す監視員達。

「おい、久しぶりだな、記憶消されたの見たの。」
「そうだよなー。何があったんだろう・・・。」
「年少組に発動させることは、めったにないのにな。」
「よっぽど凄いことがあったんだろうなあ・・・。」

そう言って、ブルブルと震え出す監視員たち。

都合の悪いことが起こると、
生徒たちにGFをジャンクションさせ記憶操作することは、
どうやらガーデンでは日常的に行われているらしい。
特にシド学園長が関わっている時ほど、その発生率は跳ね上がるようだ。
今度の授業は、無事に終わるといいですネ♪

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