石の家 38話:恋せよ乙女.1(学園祭編・その5)
直前の画面に戻る2004/03/02 Written by サエ

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ドナ「あらあらあら・・・?」
「どうしてこんなことになったのかしら・・・?」
ルブラン「いいじゃないのさ〜♪」
「何事も協力しあわなくっちゃ♪」

ユウナレスカのたこ焼き当番が回ってきたので
ドナとルブランは彼女を屋台まで見送りに来たのだ。
すると何故かヌージが一人きりで当番をしているではないか?
聞くと、同じ班のシヴァとシーモアがこないらしい。
そりゃそうだ、もう当番を自主的にやってしまったのだから。
しかしそのお陰で石光のたこやき屋は、今や一代名物屋台となってしまい
シーモア達が当番交代した後でも大勢の人々が行列を作っていた。

ルブラン「こんなの、2人きりでさばけやしないよ!?」
「あたしら次だし、一緒に手伝ってあげない?」
ドナ「あんたは、旦那と一緒にやりたいだけでしょ・・・」
ルブラン「えへへ・・・・・・」

だが、確かにこのままほおって置くわけにはいかない。
ヌージ一人でも大変なのに
ユウナレスカが加われば、かえって足を引っ張ることは明白だ。
今も出来たてのたこ焼きを美味しそうにつまみ食いしているし・・・。

ドナ「じゃあ、あたしはうちの班の男子を探してくるわ。」
ルブラン「よろしくね!」
ヌージ「すまんな・・・・・・」←既に汗だく

ルブランは、ヌージの汗をふいてやったりと、
たこ焼きよりもヌージの世話係りに夢中になっている。
若干、羨ましさを感じながらも
ドナは一人、同じ班のアーロンとバラライに
自分達の当番が繰り上げになったことを知らせるために
出かけたのであった。

ドナ「あらあらあら・・・全く無駄に広い学園ね。」
「一体どこに何があるのやら・・・・・・」

腰に手をやりながらシャナリシャナリと歩くドナ。
すると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
そっちの方へいってみると
サイファーが何故だか半狂乱になって騒いでいるではないか。
リノアがスコーインと仲良く手をつないでいたことが
よっぽどショックだったらしく
周りの子供達が一生懸命慰めているところであった。
しかし、ドナは見てしまったのだ。
ドナが密かに、小熊チックで可愛いと思っていた雷神が
キスティに好き好きオーラを全開にしている姿を・・・・・・

んまぁ〜〜!?
私には、あんな顔見せたことないのにっ・・・!!
悔しい悔しい悔しい〜〜!!
え・・・・・・
エーコ先生は、どこにっ・・・!?

動揺したドナは周りにいる人々にぶつかりながら
一目散にその場から逃げ去ったのだった。
夢中で走っていたのでついに、誰かと正面衝突してしまう。

ドナ「ちょっとアンタ、どこに目つけてるのよっ!」
バルテロ「・・・・・・すまない。」
「・・・・・・泣いているのか?大丈夫か?」

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