石の家 41話:Pの悲劇.2
2004/03/11 Written by サエ

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エーコ先生を始め、
とりわけツォン先生が胸を痛めている出来事が
光の家では勃発していた。
今もまた『彼女』―――
パインのペア役を巡って争いあう女子の姿があった。
学園祭で主役を張った少女達の周りには、
当然男子が群がっているのだが
そんなモテモテの少女達でさえ、
実は隙あらばパインとのペアの座を狙っていたのであった。
そう、光の家の生徒達は、薔薇の家に改名しなければならないほど
パインに夢中になっていたのである。
しかし、それも致し方ないのかもしれない・・・。
そもそもの発端は実はツォンにあったりする。

ツォンがナンパ倶楽部から没収した歌姫想像図
ユウナ、リュック、パインだけは元の原画が数多く存在していた。
シューインが正確に把握していた分、張り切っていたのであろう。
そのため、パインの歌姫画像の一枚を
ツォンはうっかり落としていたことに全く気付いていなかったのだ。
それを拾ったのはパイン本人であったのだが
他の女子に恥ずかしそうにそれを見せた途端、
周りの雰囲気は薔薇色に染まったのであった・・・。

既に心に決めた男の子がいる女の子ならいざ知らず、
まだ本当の恋心を持っていなかった少女達にとっては
パインの歌う姿は、あまりに蠱惑的だった。
まさに、アイドルスターの誕生だ!
某バンコラン本を擦り切れるほど、熟読したことが災いしたのか
少女達はイケナイ世界へと踏み込んでしまったのだった。

ツォン先生は、もうパニック寸前だった。

可愛い妖精が別の妖精へ群がる一方では、
真っ当な妖精は真っ当に男子と、仲良くなっていく・・・

・・・・・・自分を、差し置いて・・・・・・(←ここ肝心)

目の端で、リノアがスコールに向かって
私の事が好きにな〜る好きにな〜る♪
とおまじないをしているのを見て、
本当に泡吹いて失神してしまったツォンなのであった。合掌・・・。

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