石の家 39話:白雪姫.2(学園祭編・その6)
2004/03/04 Written by ノア

◄前のページ 1 / 2 / 3 次のページ ►

おとぼけ(雷神)「あっ!誰か倒れてるんだもんよ!」
ごきげん(アービン)「本当だ♪」
くしゃみ(アニキ)「助けてあげなくちゃ!ヘックショイ。」
怒りんぼ(サイファー)「駄目だ駄目だ!!女なんて信用できるか!」
ねぼすけ(メイチェン)「おお、この方は・・・・・・Zzzzzzzz」
てれすけ(ビビ)「大丈夫かなぁ・・・」
ドクター(ヌージ)「もし・・・どうされたのだ・・・・・・」

全員魔法によって体だけは小人サイズになっている。
メイチェンだけなんだか浮いているがそれもご愛嬌♪
小人たちに囲まれ、ようやくユウナが目を覚ました。

白雪姫「まぁ、いつの間に森になんて・・・」
ドクター「むむ・・・そなたの美しさ故かもしれません。」
ねぼすけ「お妃について、語ってもよいですかな?」
怒りんぼ「そんなに長い間、聞いてられねぇよ!!」
ごきげん「いいさいいさぁ〜!僕たちと暮らせばOKさぁ♪」

小人たちに連れられ、ユウナは小人たちの家へと向かっていった。
ところかわり、シェリンダの住む城の中・・・・・・。

お妃「ふっふっふ、そろそろ獣に食われでもしただろう!」
「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのはだ〜〜〜れ?」
「(ごほっごほっ)ここで美しいのはあなた様、」
「この世で一番美しいのは小人たちといる白雪姫・・・・・・」

ジタンは、シェリンダの手が再び伸びてきたのを見て、
あわてて舞台袖へと逃げていった。

お妃「こうなれば、私が直接手を下してやるわっ!!」

そうしてシェリンダは、美味しそうな林檎を手にした。
その林檎に思いっきりツバをかけている。
・・・毒らしい。確かによく効きそうだ。
長く黒いマントを被り顔を隠すと、
シェリンダはユウナの元へと向かったのであった。

ドクター「いいですね、私たち以外の人にドアを開けないように。」
怒りんぼ「サッサと行こうぜぇー!」
てれすけ「ゆ・・・ゆっくりしててね・・・・・・」
ごきげん「すぐ帰ってくるさぁ〜♪待っててね〜♪」
くしゃみ「へっくし!」
おとぼけ「ついでにねぼすけの面倒、見てて欲しいんだもんよ・・・」

舞台では、ユウナが7人・・・いや、6人の小人を見送っていた。
メイチェンは、舞台セットのベッドで本当に寝ている。
おじーちゃんはお疲れだったようだ。
ユウナがメイチェンの布団を直していると
「コンコン」とドアをノックする音が聞こえた。

白雪姫「はい、どちら様ですか?」
変装妃「林檎はいらんかぇ〜」
白雪姫「他の人を入れるなと言われてるので・・・」
変装妃「ほらほら、美味しそうだろぉ〜〜」

ドアの隙間から無理やり入ってこようとしたのを見て、
ユウナ、慌ててドアを閉めようとする。
どこで覚えたのかシェリンダは、
すばやく自分の足を隙間に挟みこむと、
そこから強引に開け入ってきた。
そしてそのまま、食え食え食いやがれ〜と
林檎をユウナの口に無理やり頬ばらしてしまった。
あ・・・とユウナが倒れるころには、
観客中の視線で殺されかねない勢いで、
シェリンダは皆の注目を一身に浴びていた。

お妃「ほっほっほっほ!これで私は世界一なのよっ!」

シェリンダが満足そうに小屋を出てから、しばらくすると、
またもやハイホ〜♪の歌声が聞こえてきた。
部屋の中でバッタリ倒れてる白雪姫を発見して
みなオンオンと泣き出した。
特にアニキは、くしゃみを返上して
はなみずに改名してもいいくらい、本気で泣いていた。
舞台では、小人たちがユウナを、
ガラス製の美しい棺に入れて哀悼の意を現している。

◄前のページ 1 / 2 / 3 次のページ ►  ページトップ▲

inserted by FC2 system