石の家 35話:未来予想図.2(学園祭編・その2)
2004/03/02 Written by サエ

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シューイン「えへへ」
レン「まま先生に許可もらって、遊びにきちゃいました。」
エーコ「んま〜、そうなのそうのなの? 」
シューイン「お、俺、あっち行ってくるな〜! 」

エーコの前では流石に気まずいのか
スコールに宿ったシューイン(略してスコーイン)は
そそくさと人込みの中に消えていってしまった。

エーコ「ごめんね〜、お邪魔しちゃったかしら ・・・」
レン「いいのよぉ。どうせスフィアに戻ったらアイツしか話し相手いないし。」
「今日ぐらい、他の人とたくさんお話したいもんっ!!」

それは実はシューインも同様なのであった。
レンとバラバラになるタイミングを見計らっていたので
エーコを見てこれ幸い、とレンから逃げ出したのであった。
さてどうしてやろうかと辺りを見回すと
怪しげな風貌のオオアカ屋につかまりその小屋奥へと案内されてしまった。
そこには、石の家の生徒達数人が既に集まり
テーブルを囲んで何やら相談しているところだった。

ジタン「お、スコール!? 」
ギップル「ふふ・・・お前がくるとは、予想外だったな。」
アーロン「人は見かけにはよらんからな。」
スコーイン「ん〜〜?いや、俺よくわかんねぇんだけど。」
ジタン「俺達、有志でイベント立ち上げてるんだ!」

テーブルの上には、企画表らしきものが乗っていた。
そこには【大胆予想図!!】と銘打った大きな図表があった。

ギップル「この前、歌姫ドレスで女子が変身しただろっ?」
アーロン「光の生徒がどんな風に成長するのか・・・」
ジタン「皆で予想たてて、賭け馬するんだっ!!」
スコーイン「!?凄いことするなぁ、お前ら・・・」

その表には、光の家生徒達の名簿があり
男子陣が妄想予想した姿がそれぞれ描かれていた。
例題として、
実物を見たシェリンダの小林幸子衝撃写真が添付されている。

アーロン「ユウナちゃんのイメージを壊されてはたまらんからな。」
「俺がしっかり見張っていなければ。」
ギップル「これじゃあ、今とちっとも代わり映えしないじゃないかよぉ。」
アーロン「いいのだっ!ユウナちゃんはこれでいいのだっ!!」

そこには、今の召喚士ルックユウナが
杖の代わりにマイクを持っているだけの姿が描かれていた。

スコーイン「あ〜あ〜、ぜ〜〜〜んぜっ、違うな!」
「ユウナちゃんは、可憐で且つ大胆な衣装になるのだっ!!」

シューインは歌姫ドレスのユウナ像を正確に描いていく。
皆、そのあまりに詳細な似顔絵にただただ驚いていた。

ジタン「すげぇっ!?いかすな〜〜!」
アーロン「う、うん・・・・・・これなら、俺も文句はない・・・・・・」
ギップル「なぁなぁスコール、他のもチェックしてくれよ!」

え・・・後は、二人しか知らないけど・・・・・・

とりあえず、
リュックがアルベドイメージの紫を基調としたドレスを着ていることと
パインが宝塚のオスカルチックな軍服ドレスだと言う事だけは
書いてみたのだった。

ギップル「!!完璧だっ!!」
ジタン「なぁ、じゃあぁ〜〜、こっちも頼むよっ!」
アーロン「俺達では、とても予想がつかないのだ・・・・・・」

一人だけ、 空欄になっていた女の子・・・・・・
ああ、やはり、ユウナレスカちゃんであった・・・

うぁ〜〜、お、俺だってわかんねぇつうの!
でもまぁ、イメージでいいんだろう・・・

シューインは悩みつつも筆を走らせる・・・。
そこには、
ジュリアナ東京のお立ち台で巨大扇子を振り回し
腰の切れも抜群のユウナレスカ・大人バージョンが描かれていた。
出来上がった絵を見て一同、賞賛の拍手を送っている。
どうやら、気に入ってもらえたようだ。

アーロン「大したものだ・・・(ポッ)」
ギップル「凄い、もう、スコールしかいないなっ!」
ジタン「俺達、軟派サークルの部長は、スコールしかいない!」
スコーイン「いいっ!?」
アーロン「これからよろしくっ、部長!」
ジタン「部長、これ早速張り出しに行こうぜ!」

オオアカ屋は、受け取った図解を早速小屋の前に張り出し
道行く人に大声で説明していく。
光の家の生徒達のあられもない姿が特大に描かれた絵を見て、
それは飛ぶように売れていった。
また、その予想図が当たっているかどうかの賭け金も
どんどん跳ね上がっていく。

オオアカ屋「いやぁ〜、凄い儲けです!」
「特にユウナレスカちゃんの絵の売れ行きは凄いですねぇ〜!」
アーロン「部長のお陰だなっ!」

う〜ん・・・・・・
これって一応 ・・・、
まま先生との約束を果たしたことになるのか・・・なぁ?

しかし、このイベントは盛り上がりすぎたせいか
当然ツォン先生の耳にも入り
掛け金から何から全て没収されてしまったそうな・・・

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