イデア
「さ、どうしますか?」
レン
「えーと、えーと・・・ティナちゃんで、お願いします!」
シューイン「つぅことは、俺は・・・スコール・・・か。」
イデア
「今日一日は、自由に遊んでいいですよ。」
「それと、お約束を忘れないでね。」
レン
「はい!」
シューイン
「宿主が褒められる、良い行いをすること!ですね!」
イデア
「それさえ守ってくれれば構いません。」
「あなた達も既に私の可愛い子供達ですからね。」
レン
「まま先生・・・!!」
シューイン「任せてくれよっ!!」
こうして・・・・・・
レンとシューインは「駅前留学」を体験することになった。
今日は、なんてったって学園祭。
皆、大騒ぎに浮かれまくっているので
多少、様子の違う子供達が交じっていても気付かれないであろう、
ということから急遽、
スフィアで待機していた二人にお呼びがかかったのだ。
媒体となる子供には、白昼夢のような経験になるだろうが
兎にも角にも二人はビサイドガーデンでの一日散策を許可されたのだ。
イデアはこっそり持ち歩いていたドレスフィアを取り出すと
ゆっくりとそれに手をかざした。
スフィアに宿っていた二人は瞬く間に解き放たれ
指名した子供達の心の中へと吸い込まれたのであった・・・。
こんにちは、ティナちゃん!
あら・・・、レンちゃん?
ご免ね、実は今日1日、あなたの体を借りたいのだけど・・・・・・
いいわよ!ゆっくりしてってね! ←?
既に召喚獣としても具現化できる魔力をもったティナは
体の所有権をレンに渡しても意識の共有が出来たため、
レン=ティナとして今日一日を一緒に楽しむことにした。
一方のスコールと言えば・・・
今のところ魔力の能力はないも等しいので
さくっとシューインに体も心も支配されてしまい
あっという間に彼の意識は心の片隅で居眠りを始めてしまった。
シューインが過ごす今日の一日は
スコールにとっては
夢のような断片しか覚えていられないであろう。
こうして、スコールの体を借りたシューインとティナの体を借りたレンが、
それぞれの宿主の目を通じて、初めてお互いの顔をみやった。
なんだか無性に照れくさい。
そこへエーコがティナを誘いにやってきたのだが
すぐさま、レンとシューインの存在に気付き、驚いた顔になる。