石の家 31話:Dreams Come True.第1章-2
2004/02/27 Written by サエ

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装置の反応を正確に検証するため
雷神は猿ぐつわまでかまされてしまった。
すると

まるで天女だもんよ・・・
 お腹すいたんだもんよ!?
胸がドキドキ
  眠いんだもんよー

巨大スフィアから
雷神の思っていることが大ボリュームで響きだした。
どうやら意識のある人間の場合、
考えが支離滅裂になるためか、映像化は出来ないようだった。
思考がそのまま音声となって辺りに響き渡る。
余りのその大ボリュームに慌ててイヤホンを外す一同・・・

雷神「ひっ、ヒドイんだもんよ・・・・・・?」
ギップル「あ〜わりぃわりぃ!」
「これも研究のためだ、我慢してくれ!!」
ダチ「やっぱり、寝てないと映像は無理か。」
アニキ「!!あ、あそこに・・・絶好の獲物が・・・・・・」
シンラ「!?不安だし・・・・・・」

アニキの指差した方向には日光浴を楽しむジェクト親子がいた。
二人とも同じ様に大の字の姿で砂浜に寝そべり
気持ちよさそうに眠りこけている。

ギップル「・・・ジェクトさんの、想像・・・・・・」
アニキ「・・・それが、この巨大スフィアに映る・・・・・・」
ダチ「まずいんじゃないか!?」
シンラ「装置が破壊される危険大だし・・・」

見たいのは山々だったのだが、あえてジェクトはパスし
ティーダにイヤホンを装着する一同。
一体ナニが映るだろうか・・・!?
ワクワクドキドキ、スフィアを見つめていると
スフィアは突然、真っ白い光に包まれ
そのまま弾けて砕けてしまった・・・!

全員「!!壊れちゃった!!」
シンラ「・・・う〜〜ん・・・・・・」←ショックの余り倒れる
ジェクト「んぁ〜?なんだぁ〜〜?」
ギップル「!!い、いえ、なんでもありません!!」
ダチ「・・・シンラが日射病で倒れちまって・・・・・・」
ジェクト「ちっ、しょうがねぇな〜」
「だ〜から頭デッカチのガキは駄目なんだよ。」

といいつつ、シンラを肩に担いでくれるジェクト。
ギップルとダチは、
ティーダを実験台にしていたことがばれないよう
やたらにジェクトに話しかけ、そのまま石の家へと帰っていった。
残ったアニキは砕けたスフィアを回収していた。
幸い、ティーダにも怪我はないようだ。
いやこれだけの騒ぎにもかかわらず、まだ、
眠りこけているのだが・・・。

「あれ、またスフィアが出てきたぞ?」

砕けたスフィアの欠片の中に
丁度、掌の上にのる普通サイズのスフィアが交じっていた。
これはどうやら、無傷のようである。

「これがあれば、シンラの機嫌も直るかなぁ?」

自分のポッケに大事にしまい、石の家へと戻るアニキなのであった。
【「Dreams Come True.第2章」へと続く】

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