石の家 14話:ヤマトナデシコ七変化(運動会編・その3)
直前の画面に戻る2004/01/22 Written by ノア

トーブリ「大変です大変です大変ですぅ〜〜〜」
「用意してたウィングスロット、ダメになっちゃいました!」
イデア「ニュースで鳥類系モンスターのインフルエンザのこと聞きましたわ。」
トーブリ「幸い命はとりとめたのですが、さすがに今日は無理を出来ないと・・・」
ツォン「うーん、困ったなぁ。」

石の家の子たちは皆この競技に自信満々だった。
なんといっても百発百中のアービンがいる。
皆、水鉄砲をしっかり構えてワクワクしていたところへ、
イデアが首をかしげながら近づいてきた。
少し困った顔が・・・子供心にも響く。

イデア「みなさんに、少し残念なお話があります。」
「ウィングスロットが無くなってしまいました。」
子供達「えええええええーーーー!!!」
イデア「やむをえない事情でね・・・ごめんね。」

さすがイデア、この「ごめんね」は強烈だったらしく、
先生に対して「えーー」などと不平を言った自分たちを
みなは大いに反省したのである。

イデア「代わりに用意してくれたものがあるの。」
「ただ、これは急遽決まったことだから実弾を使うのよ・・・」
子供達「えっ・・・・・・(子供たち、さすがにどよめく)」
イデア「だから、石の家も光の家も、選手1人ずつ!」
「代表で出て、そばで先生たちが補佐します。」

こうして子供達は、
ゴーグルをつけた色っぽい姉ちゃんの運転するホバーに乗り
ナギ平原の入り口のところまで連れて行かれた。
光の家の子たちはもう先についていた。

トーブリ「はいはいはいはい、ウィングスロットのかわりに!!」
「ゲッターカモメ用意しましたよぉ〜」
「代表者、二人、崖の前まで来てくださいねぇ〜」

アービンが、少し緊張した面持ちで前へ出た。
光の家からは・・・
む、誰だ、あんな子いたか?と、誰もが一瞬そう思った。
運動会だからなのか、今日は思い切った短パンに、
白い編みこみの入ったTシャツを着ていたその子は、
なんとなんとユウナだった。

トーブリ「向こうからカモメさんが飛んできますからねぇ。」
「回転する一羽だけを狙ってくださ〜〜い。」

最初にアービンが撃つことになった。
少しずつ鳥が出てくるタイミングが速くなったが、
さすがアービン、一発もミスすることなく競技を終えた。
石の家からはヤンヤヤンヤの大喝采。

そして、ユウナが出てきた。
銃を構えたその格好は・・・なんと意外に様になっていた。

ジタン「ピュ〜〜〜〜ッ!かっこいいね、あの子!」
ギップル「うーーん、あの腰つきがいいねぇ・・・」 ←何歳だ(汗)

光の家の子たちは、さすがに代表に選んだだけあって
ユウナの実力を知っていたのか、
みんなの瞳はアービンを見つめる男子たちのそれと一緒だった。

ユウナもパーフェクトで終了!

トーブリ「いやいやいやいや、二人ともすごいですねぇ〜〜!」
「じゃ、決勝戦です!実弾に色、つけますねぇ。」
「アービン君は青、ユウナちゃんは赤。」
「これでどっちの弾が当たったのか判別できますからねぇ。」

改めて渡された銃を手に、今度は二人並んで崖のところに立った。

アービン「ユウナちゃん、すごいねぇー。」
ユウナ「エヘヘ、キマリに教えてもらったの。」
「女の子も覚えた方がいい、って。」
アービン「そうなんだぁ(意外だなぁ・・・でも可愛いなぁ)」
ユウナ「負けないッスよ!」

トーブリ「はいはいはい、二人とも用意はいいですかぁ?」
「始めますよぉ〜〜〜!!ピーーーーーーッ」

高らかになった笛の合図とともに、カモメ達が飛んできた。

ユウナ「クイックトリガーーー!!!」
アービン「・・・えっ!?」

呆然としたアービンの横で、見事な連射を決めるユウナ。
ああ、アービンのかなう相手ではなかったか・・・。
ここ大一番でおいしいところを持っていかれてしまったアービン。
これが彼のトラウマにならなければいいが・・・。

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