FF5 裏切り
直前の画面に戻る2004/04/12 Written by サエ

カルナック女王との会談は至って平和的であった。
いや至れり尽くせりと言っても良いほどの丁重さで持てなされ
彼らは豪勢な会食にありつけたのだ。
と、いうのもどうやらカルナック女王は
ファリスに一目惚れしてしまったようなのである。
それを目聡く察知したレナまでもが一緒になって騒ぎ始めたので
火花散る恋バトルが勃発してしまったのだ。
バッツとガラフはその場をファリスに任せて城から抜け出して来たのだった。

そしてそのまま、メイチェン達がいるであろう酒場へ向かったのだが
舞台上の半裸(全裸?)ダンサーに目が釘付けとなってしまい
ピアノの傍でチビチビと酒を舐めていたメイチェンが手を振っているのにも
全く気付かない。

「さぁ〜、それでは特別ショウの始まりですわよ。」
「どなたか舞台へご招待いたしますわ。」
「入り口のお二方、どうぞこちらへいらして。」

今までかぶり付きで声援を送っていた観客達は
後からきたのにお声がかかったバッツ達にあらん限りのブーイングを浴びせかける。
しかし、ダンサーが妖しい微笑みを彼らに投げかけると
そのお色気に惑わされた観客たちは一転、盛大な拍手をおくりはじめた。
納得いかないのは、ギルガメッシュだけのようで・・・

「おおお、俺、バッツ!(ムフームフー)」
「わわわ、わしはガラフぢゃ!!(ムフームフー)」
「さぁいらっしゃい、二人とも。」
「私との熱いダンスをとくと味わって頂戴・・・」

ダンサーは腰を妖しく蠢かしながら大きくその両腕を広げ
二人の前へと歩み寄ってきた。
バッツ達が慌てて自分のズボンを膝下まで降ろした途端
ダンサーに纏わりついていた大蛇が二人目掛けて襲い掛かってきたではないか!
咄嗟に避けてみせたものの、ズボンに引っ掛かった二人は
勢い余ってそのまま前につんのめってしまう。
大蛇が二人に飛び掛ったおかげで
ダンサーの大事な所を拝めた観客達は大喝采を挙げたのであった。
お尻丸出しでひっくり返った二人も観客達の笑いを誘い、
おひねりまで飛んでくる始末である。

「く、糞!?貴様、騙したな!?」
「お主、何者だ!!」
「ほっほっほ!!私は次元の狭間に封印されし魔物、メリュジーヌ!!」
「エクスデス様のお陰で封印は解かれたのだ!」
「お前達の命、貰い受けた!!」

ズボンが脱げ掛けだったついでに
そのまま「騎士」「モンク」にコスプレした二人は
果敢にメリュジーヌに挑んだのであった。
本気になった二人の前には、もはやお色気攻撃も通用せず
メリュジーヌの敗北は濃厚となっていった。

「もう、我慢できねぇ!俺も助太刀するぜ!!」

そう叫んだかと思うと、ギルガメッシュは

メリュジーヌの隣に並んだのであった。

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