FF4 幻獣界編 .1
直前の画面に戻るWritten by ノア

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「よ!待たせたな!!」

シャワーを浴びて戻ってきたエッジは・・・見違えていた!
先ほどのアル中寸前の酔っ払いぶりは見事に払拭され服装も一新されていた。
よくみると愛用のマスクが少し違う。
それは・・・その煌きぶりは・・・純プラチナ仕様だった。
勝負マスクか、エッジよ。

しかし、そうして意気込んで幻獣界へやってきたものの
体に蓄積された過去の垢がここでは全てみすかれそうで、
エッジは段々落ち着かなくなってきた。

(リディア・リディア・リディア・リディア・・・・・・)
(くそ・・・オレも、12年くらい修行してからくれば良かった・・・)

エッジは現世の汚れを悟られないように気をつけながら、
カインは過去の古傷を針でチクチクされながら、
ポロムの後をついていった。
そんな二人の思いを知ってかしら知らずか
ポロムはドンドンと先に進み目的地の幻界図書館へとやってきた。
表には歴史を感じさせるような大きな看板が出ている。
この建物は人間が足を踏み入れるのがためらわれるような
厳粛な気配が立ち込めていた。

「・・・お二人とも、驚かれませんように。」

そう前置きしてポロムは図書館の扉を開けたのだが
たまらずエッジは叫んでしまった。

「なんじゃ、こりゃあぁーーー?!」 ←松田優作風

そこは彼が知っていた図書館ではなくなっていた。
中世期を思わせるような荘厳な造りだった図書館が
最新設備がズラリと並ぶ秋葉原のパソコンショップのようになっていた。
本だけではなく、CD・DVDもズラリと勢ぞろいしていて
さながらBOOK・OFFのようだ。
生まれ変わったにゅーたいぷぅ図書館はしかしながら大盛況だった。
おまけに「リディアコーナー」までもが設けられ
写真集・ポスター・自叙伝(といってもほとんど幻獣王作)、
リディアのマスコットがついた携帯ストラップといったグッズまである始末。

「リディアは今や幻獣界にとってはなくてはならない存在なんですのよ。」
「さぁ会いに参りましょう。」

一同はB2Fへと降りていった。
そこは以前の雰囲気がまだ少し残っており
ワープ装置の前では女王アスラが待ち構えていた。

「ご機嫌麗しゅうアスラ様。」
「よぉ!さしぶり!!」
「ポロムにエッジ。お二人ともご健勝そうで何よりです。そちらは竜騎士様・・・」

幻獣界に来て以来、一人思いつめた表情だったカインは
女王アスラの発する慈愛のオーラに勇気付けられたかのように
堰を切って懺悔をはじめた。

「偉大なる女神アスラ様、どうか私をお許しください!」
「この手で私は、リディア殿の・・・母上を・・・・・・」

再び過去の忌まわしき残酷な光景が脳裏に浮かび、
カインはそれ以上言葉をつむぐことが出来なくなってしまった。

「誇り高き竜騎士よ。もうそのことで貴方が案じる必要はありません。」

アスラの慈愛の顔は、本領発揮といわんばかりにさらに輝きだした。
カインはアスラの顔を見ているうちに、
不思議と古傷が優しく癒されていくのを感じていた。

「リディア自身も既にその件については昇華しております。」
「わたしもついていましたしね。」
「安心なさい、彼女の問題は・・・もっと別のことにあります。」

カインとアスラのやり取りを他人事のように鼻ほじほじしながら聞いているエッジを見て
ポロムは彼の鈍感さに心底愛想が付き、彼の頭をぽかりと殴りつけてから
一人、ワープ装置に乗ってしまった。
急に怒り出したポロムに驚きながらもエッジも慌てて後に続く。
カインはアスラの前に膝まづき、
感謝と尊敬の念をこめて彼女の手にそっと接吻をしてから
一緒にワープ装置へ乗り込んだのだった。

その頃、一方。
リディアの部屋にて。

彼女の部屋は、花でごったがえしていた。
どれもファンからの贈り物だ。
いまやシヴァも一目置くほどの、幻獣界の超アイドルとなったリディアは、
寝る間もないほどの多忙な日々を送っていた。
幻獣王はそんな彼女のマネージャー役を買って出て
甲斐甲斐しく世話を焼いているのであった。

「この3ヶ月間ほどは、さすがに過密スケージュルぢゃったの〜。」
「てことで・・・今日から一週間のオフぢゃ!」
「本当?!」
「本当ぢゃ。リディアもたまには息抜きはしないとの。」
「おじいちゃん、ありがとう!!」
「この一週間は、ワシとのラブラブウィークぢゃ!」 ←すごく嬉しそう
「もぉ、おじいちゃんったら・・・」
「リディアを独り占めしたいだけじゃないの?(笑)」

コンコンコン

「ん?誰じゃ?わしの邪魔をするのは・・・(ぶつぶつぶつ)」

嫌々そうに、ドアのほうへと歩いていくと

「あの・・・ポロムです。お邪魔してもよろしいでしょうか?」
「おうおうポロム殿であったか!!待っとれよ。」

幻獣王は第二の孫にも会えると満面の笑みを浮かべながら喜んで扉へ向かった。
まぁその顔も、エッジを一行の中に見つけるまでだったが。
しかし肝心のエッジはここまできておきながら
リディアに会わす顔がないと
カインの背後にピッタリとくっつき忍者のように隠れながら入ってきた。

リディアはポロムが一人で訪ねてきたわけでないことに驚き
その中にカインがいるのを見て更に驚いた。
・・・・・・エッジの存在にはまだ気付いていない様子。
どうなるどうする!?

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