FFX-2 マローダの日記
直前の画面に戻る2003/04/18 Written by サエ

あれから、二年も経ってたんか・・・
久しぶりにユウナ様を見てなんか、実感しちまったぜ・・・
えらく、イメチェンしてたよなぁ。
その辺のコギャルかと思っちまったぜ。
でもよぉ、まさか、スフィアハンターになってるとはなぁ・・・
パッセがスフィアハンターになる!ってのを思い出しちまったぜ。

あの時・・・
ザナルカンド遺跡目前にして、
兄貴がベベル宮殿からの呼び出しくっちまったんだよな。
それでよぉ、オレらもベベルまで戻って・・・
・・・・・・それっきりだったな。
兄貴がなかなか戻ってこなくて、控え室で待ってたら、
ナギ節になっちまった。
まあ、「死せずに大召喚士」様の位を手に出来たのはユウナ様だけだろうし、
兄貴が死なずにすんで、実際、オレはホッとしてたんだけどよぉ。

まさか・・・
兄貴が・・・・・・



・・・・・・・・・
・・・・・・・・・



パッセは、この後子供団を作ったんだよな。
そりゃよぉ、
その辺のガキ共よりかは、旅の経験はあるだろーーーがよ・・・
おめぇには、まだ戦闘は無理だって。
その時、ちょっと知り合いになった好青年(←実はバラライ君)が
退魔の腕輪をくれたんだよな。
これを加工した携帯電話を渡して、ひとまずパッセは安心だ。
いつでもどこでも連絡取れるし、魔物に襲われる心配はないしな。
ギルだけは、仕方ないが・・・
まぁ子供だ、そんな大金今から手にしちゃ、行く末はシーモア様だ。
可愛い子には旅をさせろって言うしな。

オレは、青年同盟派に入ったんだ。
やっぱりバトル野郎だしよぉ、体動かさないと、性にあわねぇんだよなぁ。
最初は新エボン党に、ベベル宮殿の護衛を頼まれたんだが・・・
シルバー世代に囲まれる毎日、っつうのもなぁ・・・
辛気臭ぇじゃねぇか・・・
護衛を断わって、旅しているうちにヌージに拾われたようなもんだなぁ。
でも・・・
もう少し、オレがベベルに残っていれば・・・
兄貴の行動も止められたかもしれねぇんだよな・・・


ねぇ、イサールさんは?
イサールさんは、どうしてるの?
イサールさんは・・・
イサールさんはイサールさんはイサールさんは・・・

あ゛ーーーーっ、

オレに、何て説明させる気なんだよぉ!?
オレの兄貴が・・・
兄貴が、観光客相手に、下手な芝居で媚を売ってるって言わせる気かよぉ!?
パッセから連絡受けたときは、たまげたぜ・・・
休暇を貰って、ザナルカンド遺跡へ直行したもんさ。

初めてザナルカンド遺跡へ足を踏み入れた時・・・
オレはやっぱり、恐れ多いっちゅうか、畏敬の念で一杯だったんだよな・・・
もしかして、オレらがたどり着いたかもしれない、ゴール地点・・・
そう思うとよ、武者震いっちゅうかよ、
ビンビンに感じるもんがあって・・・
・・・・・・気が付きゃ、猿に50ギルもスラれてたっけ・・・・・・
いや、そんなことよりも、だ!
この場所が観光客で溢れかえっていて、
現地ガイドまで奥の神殿に入り込んでいて・・・
オレは思わず、ユウナレスカ様に申し訳なくって、 涙がチョチョギレちまったぜ・・・
まぁ・・・オレらがたどり着いてたら、
オレが祈り子候補ナンバーワンだったろうし、
そうも言ってられないんだろうけどよぉ・・・
この時は、 ユウナレスカ様に代わってお仕置きよ!
って気分だったんだよなぁ・・・

神殿の天井に登った時・・・
ユウナ様の死闘跡や満点の星空を見上げた時、
オレは無性に悔しくなっちまったぜ。
この地を観光化することは、
今までの召喚士達の旅を冒涜する事になるんじゃねぇのか!?
オレらは、ユウナ様達は、
こんなことのタメに命賭けで旅を続けてきたんじゃねぇっ!!てな・・・
そしたらよぉ・・・

いきなりの、バトルミュージックだ!!
当然、身構えるオレ。
ユウナレスカ様の亡霊と、オレが、単独で勝てるのか!?
そしたらよぉ・・・

聞こえてくるのは、どーーーーーーーーーーーー考えても、
兄貴の声だ・・・
ミュージックはバンバンに戦闘の雰囲気をかもし出しているが、
オレには、兄貴の声しか、耳に入ってこねぇってーの。
呆然としているオレに、
兄貴は情け容赦なく、営業ボイスで質問してきたっけ・・・

サル・・・サル・・・・・・
ああ、オレは嫌々、「い」サルって答えたさ。
兄貴は、得意満面の笑顔で後ろから出てきたっけ・・・

あ・・・兄貴!!
いつまで、あんなことやってるつもりだよ!?
召喚士が、そんなバイトして、どーーーすんだよっ!
パッセやユウナ様を少しは見習ってくれ!
兄貴が現地ガイドになっているってことは、オレの口からは、
とても、言えねぇ・・・
・・・まぁ、言わなくても、直ぐバレるだろうけどよぉ・・・
でもオレからは、決して教えたくねぇ秘密だ。
ユウナ様をまるで無視しているかのようだが、
これがオレの精一杯の思いやりなんだ・・・

頼むから・・・兄貴、目を覚ましてくれよぉ!!

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