Other World

ハァ～やれやれ･･･
爺様婆様の泣き言は聞いてて疲れるなぁ～
新エボン党の前議長親子を追放したものの･･･
こんなにメンドクサイもんだとは思いもしなかったよ。
でもあの親子にこれ以上党の運営を任せていたら
以前のエボン党そのものになりそうだったし
誰かが立ち上がらなきゃならなかったんだよね。
あまつさえ、大召喚士ユウナ様を嫁にしようなんて企んでたし。
あれはあれで良かったんだ、うん。

そのユウナ様も大分様変わりしていたっけ･･･
最初見た時は、わからなかったよ。
大召喚士様の時は「守って守ってお姫様オーラ」出まくりだったのに
すっかり逞しくなられていたなぁ。
苦労しているんだろうか。
発掘作業に勤しんでいるという話だし、相当、生活が辛いんだろうなぁ。
可哀相に･･･
僕で力になれることはないだろうか。

うーん、困った。
ヌージがヴェグナガンを壊そうと企んでいるらしい。
あれは、触っちゃ駄目なんだってば！！
最強兵器なんだけど、最大な失敗作でもあるわけで･･･
敵意を感じるだけで移動を開始しちゃうから、そんなことになれば
探しに行くのも一苦労だってのに。
簡単に壊せるものならば、僕がとっくに壊しているさ。
でも作りだけはバカに頑丈に出来てるし･･･
僕の徹甲弾だけでは、ぜぜん、歯が立たないんだよねぇ･･･
触らぬ神に祟りなし！！
ってことで、そっと静かに眠らせているのに、なんで皆、
そんなチャレンジャーなんだよーーー！
後始末は議長である僕がしなきゃらならないっての！ブツブツ･･･

そしたら、ユウナ様まで来ちゃったよ。
様子見しにきただけ、なんて言ってたけどあんな殺気ムンムンじゃ･･･
ヴェグナガンが起きちゃうじゃないか！！
そしたら、ナギ平原もろともスピラの世界は木っ端微塵さ。
それでもいいってのかい？
僕はあの時、ユウナ様を止めるには戦うしか道がなかったのに。
皆、僕のこと悪者扱いするんだよな･･･シクシク･･･
ああ･･･
そして、僕が何よりも傷ついた事･･･
まさかパインが僕に、刃を向けてくるなんて！！
君は、僕とのあの甘い夜を忘れたとでもいうのかい！？

注：萌える三人組は全員パインとの事を勝手に誤解している。
ギップルは、頬と頬がくっつく距離で勉強したアルベド語習得の一夜漬けの夜のことを。
バラライは、パインが撤甲弾を習得するため、ただひたすらニラメッコした夜のことを。
ヌージは･･････秘密らしい。

結局･･･
ユウナ様に負けて、その上、ヴェグナガンまで動き出しちゃったんだよね･･･

･･･見なかったことにしちゃおうか？
･･･駄目みたいだ･･･

ギップルから、同窓会通知の知らせが来ちゃったし。
ヌージも来るしな、アイツのせいにしちゃおうか。
うん、そうしよう♪
じゃそれまではとりあえず、
新エボン党の皆に笑顔を振りまいておかなきゃ。
皆を心配させるといけないからね♪

船長の役割も大変だなぁ･･･
やっぱり僕は、航海士ぐらいのポストが丁度いいよ。
あの頃に、戻りたいなぁ･･･
ヌージに会ったら、責任取ってもらおう。
わざわざ3つの派閥に分かれる必要なかったんだよねぇ。
あれ･･･そもそもなんで分けたんだっけ？
皆と別れた時の記憶がイマイチ思い出せないんだよねぇ･･･
今度会った時に聞いてみよう。