FFX-2 シドの日記
直前の画面に戻る2003/04/17 Written by サエ

今日も今日とて、雷充電中でぇ〜いっ!!

・・・チッ・・・

誰も、雷平原なんてきやしねぇ。
折角俺が『反省中』だってのによ、
その様をユウナに伝えるモンがいなけりゃ
骨折り損のくたびれ儲けじゃねぇ〜かっ!

まぁ・・・もっとも、俺が悪いんだけどよぉ、
ホーム再建のために手っ取り早い金儲けしただけじゃねぇか。
イサールって若造はザナルカンド遺跡にいられるだけでいい、
なんて言うもんだから、タダ同然でこき使えたし・・・
遺跡はそのまんま、ユウナ達の死闘跡を見せるほうが迫力満点だし
設備投資に全くな〜んもかからず、金だけ手に入れられたのによぉ・・・
肝心のユウナに睨まれちまったしなぁ・・・

でもよぉ、俺だってよ、
アルベドホーム跡地を見せモンなんかにしやがった日にゃ、
そいつの首根っこ押さえて乾布摩擦しちゃるっての!!
・・・そうか・・・
本当に、俺はなんてことしちまったんだ・・・

と、今、心の底から反省しちまったぜ。
俺が本当に反省してるってことをユウナに知らせたいなぁ・・・

そうだ!
この雷平原は、避雷針によって落雷を制御してるんだよな。
ソイツにチョチョイと細工して・・・
調整が毎回必要になれば、心優しいユウナのことだ。
いつか、雷平原まで来てくれるんじゃねぇのか?

まあ、気の長い話だけどな・・・
雷平原なんてすっ飛ばして話進めちゃうかもしれねぇけどな・・・

何にもしないでいるよりかは、マシだろう。
なんてったって、俺は今、ヒマだし。
旅行公司の奴の目を盗んで、いじってくるか。

フフフ・・・俺の狙いは的中したぜ。
飛空艇に送ったメッセージを受け取って、ユウナの野郎、
早速調整に来てくれたぜ。
俺は、ここにいるぜ!
俺の反省している姿、特と目に焼き付けてくれよな!!

・・・まあ、最初から許してもらおうなんて、思っちゃいないさ。
俺の殊勝な心がけを受け取ってもらえれば、当初の目的は達成だ。
後は、いかに飛空艇に乗り込むか、だが・・・

・・・ユウナ・・・

そんなに一度に、調整しなくってもいいじゃねぇか。
全部の塔に細工したのに、アッという間にクリアしちまいやがった。
俺の立場は、どうなるんだよ・・・
もうしばらく、ここで待ってみるか。


・・・駄目だ・・・あれから、一度も雷平原へ来てくれねぇぜ・・・
おまけに、避雷針の調子が悪いもんだから、本当に、
誰もこなくなっちまった。
旅行公司の奴らまで、俺のこと無視しやがる。
俺が調整狂わせたこと、バレてんのかなぁ。

頼みの綱は、ユウナだけなんだが・・・
全部の塔を調整し終えたんだから、もうここに来る必要はないって
思ってるみたいだ。
なんとか、ユウナを誘き出す手段を考えねば・・・

そうだ!!
ロンゾ族の子供が、長老の折れた角を直す方法を求めて
旅してるって言ってたよな。

雷平原の落雷を角に受ければ、その衝撃で真空状態が出来て・・・
その瞬間に角を張り合わせればくっつくとか何とか噂を流せばいいな。
いざとなりゃ〜、俺が瞬間接着剤でつなぎ合わせてもいいし。
いや、どうせ相手はガキだ、直す手順の詳しい説明なんて必要ねぇ!
「雷平原にくれば直る」とかなんとかで十分だな。うん。
なんてったって、雷平原でキマリの七曜の武器が手に入ったんだ。
満更、デマでもねぇだろうよ。

まずは、ロンゾのガキをここへ呼びよせて・・・
更にそのロンゾのガキを探すユウナを誘き出す・・・!!

冴えてるじゃねぇか、俺〜!
よし、早速マカラーニャの森にいるハイペロ族に
噂をばらまいてもらうとするか!!

またまた作戦大成功だぜ!
今回は、ユウナも何度か俺に話しかけてくれたしな。
そろそろ俺も飛空艇に乗せてもらえるかも・・・
でもなぁ、リュックがま〜だ、俺のこと睨んでたし・・・
ロンゾのガキもいなくなっちまったし、俺にどうしろってんだよ。
雷ゲームでは、もうユウナは釣れねぇし・・・
他の手段でも考えるか。
とりあえず、避雷針の細工だけはしておこう。


なんでぃなんでぃ!?
いきなり人が集まりだしたぞ!?
なんだってまた、
青年同盟派と新エボン党の連中がこんなとこまで来てるんだ?
戦争でもおっぱじめようってのか。
こんな時こそ、カモメ団登場だろうがよぉ・・・
おっ?
なんだ、いるじゃねえか。
何が始まるってんだよ・・・おおっ!?
ユウナ、歌ってるじゃねえか。
え、コンサート?
ユウナが??
シンを倒した大召喚士様がコンサートってのは、どうなんだよ。
人のこと言えねぇんじゃないかよぉ・・・なんてな・・・


でもこの歌には、俺も参ったぜ。
俺の中の卑しい部分も綺麗さっぱり洗われたような気分になれたぜ。
さすがはユウナ、俺の姪っ子だけはあるぜ!
だからよぉ・・・

俺も飛空艇に乗せてくれー!


・・・・・・
・・・・・・


行っちまいやがった・・・


俺の事、気付かなかったってのかよ!?
まあ・・・この人混みの中では、わからなかったかもしれねぇがよ。
俺はいつまでここにいればいいんだよ!

・・・しかたねぇ・・・
あんまりやりたくなかったが、避雷針を本格的にぶっ壊すとするか。
そうなれば、ユウナもまたここに来てくれるしな。


なんてこったいっ!?
避雷針いじったら、とんでもねぇモンスターが来ちまった!!
放電を餌にするなんて、何考えてるんだ!
このままじゃ、俺も危ねぇ・・・どっかに身を隠すとするか。
でもそうすっと、ユウナに見つけてもらえねぇな・・・
いやそうも言ってられねぇ。
とりあえず、穴ん中でも入っておくか。

おおっ!?
ま・・・迷子になっちまったぜ!?
適当に扉を開けてったら・・・訳わかんないぜ!!
俺はこのまま飢え死にか!?
アルベド族の族長がこんな死に様でいいのかーーー!?

おっ!?
あ、あれは・・・ユウナじゃねぇかよ!!
やっと来てくれたか・・・!
あ、おいおい、俺はここだっての、
宝箱に一直線で走るのはやめてくれよ。
モンスターも出てきたが、ユウナ達が退治してくれるだろうし・・・
俺は一服でもしてるか。
これでようやく、飛空艇に乗せてもらえたんだよな。
飛空艇に乗ればこっちのもんだ、
いつか 俺様のものにしてやるぜ、今に見てろよーーー!

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