FF10 なんちゃって・・・
直前の画面に戻る2003/06/02 Written by サエ

「何だか自分の事みたいに嬉しいんです。」
「『シン』に苦しむ人達を励ます明るいニュースですからね。」
「結局、こうなったよなぁ〜。」
「これ以上、旅の邪魔されてはたまらんからな(怒)」

シーモア君がユウナのガードになったニュースは、瞬く間にスピラに広がった。
寺院からは、反対の陳述書が山のように届き
マカラーニャ寺院に至っては、シヴァの反乱が起きる始末・・・
世間的体裁を整えるため、
とりあえず『なんちゃって結婚式』を挙げるこにしたのだ。
そうすれば夫婦でシンを倒す旅として受け入れられるからである。

シェリンダはうれしそうに婚礼の手伝いを申し出て
ユウナと一緒にゼクシィを見ながら花嫁衣裳を吟味していると
カーテン越しにシーモア君が話しかけてきた。

「どうです、衣装は決まりましたか?」
「いや〜、まだ見ちゃだめーーー!」
「そうですよ、新郎様は、花嫁衣裳は見ちゃ駄目なんです!」
「それよりシーモア君こそ、自分の髪型はセットできたの?」
「それが・・・どうしても、一本だけはみ出てしまうのです。」
「じゃあ思いきって切っちゃいますか?」 ←あとで異界送りされる

シーモア君は結局一本だけ角を出し、ユウナはミニスカ婚礼衣装を選択して
一行は聖ベベル教会へと向かったのであった。

「オイオイオイ・・・なんか、本格的じゃないか・・・」
「・・・これって、なんちゃって、だよなぁ・・・」
「変な気、起こさなきゃいいけど・・・」

しかして全員の不安は的中し、暴走したシーモア君は
式の途中でユウナの唇を奪うという暴挙に出てしまった。
リュックの張ったアルベド印の煙幕の中、皆にボコボコにされたのは言うまでもない。
ちゃっかり、キノック老師やマイカ総老師までもがたこ殴りに参加していたのは
今までの鬱憤を晴らしていたのだろうか。

「お前のせいで、余計な道草を食っちまったじゃないか!」
「いやしかし、舞台に立つのが役者の務め・・・」
「(ボーーー)」
「あーあー、ユウナンが異界から帰ってこないよ〜!」
「・・・反省しております・・・」
「それ相応の償いをしてもらおうか(怒)」
「そーだそーだ!」
「そーだそーだ!!」

シーモア君はペナルティとして
一行がナギ平原旅行公司でブリッツ観戦している間、
たった一人で捕獲作業をさせられたのであった。

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