FF10 新入り君
直前の画面に戻る2003/05/31 Written by サエ

グアド=サラムのシーモア老師の邸宅にて。

「わたし・・・結婚を申し込まれました!」
「マジっスか!?」
「ユウナの使命を知っているはずだが(怒)」
「もちろん。私はエボンの老師としてユウナ殿に結婚を申し込んだのです。」
「今すぐに答える必要はありません。どうか、じっくり考えて・・・」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
「わたし、やっぱり、結婚なんて出来ません!!」

困ったシーモア君にティーダが助け舟をだす。

「とりあえず、お試し期間ってことにしてさぁ〜。」
「シーモアもユウナのガードにしちゃえばいいんじゃないの〜?」
「コラコラコラ!シーモア「様」、だろがっ!!」
「いいんだよ、新入りになるんだからオレより下だっての!」
「・・・無茶苦茶だわ・・・(呆)」
(ムムム・・・しかし、一緒に旅する口実には、なる・・・)
「いいでしょう、私はそれでも構いません。」

「グアド族」の若き族長にして、エボン寺院の若き老師・シーモア君。
彼にはこうして新たなる肩書き、ユウナのガード【新入り】が加わることとなった。
こうして一行は、そのまま雷平原へと向かう。
途中の雷平原旅行公司にて。

「新入り、コーヒーまだぁ〜?」
「全くお前って信じられない奴だよなぁ・・・」
「老師様をパシリに使うなんてよぉ・・・(汗)」
「何言ってんだよ、ルカまで水星の印取りに帰らせた奴は誰だよ。」
「・・・いひひひひ。」
「でも、旅が楽になったことは間違いないわね。」 ←この人も
「これで本当にいいのでしょうか・・・」 ←この人までも
「アイツが自分で決めたことだ。覚悟と引き替えのな(笑)」

そこへ初めてのおつかい状態のシーモア君が
おぼつかない手付きで全員のコーヒーを運んできた。

「遅いんだよ〜、どれだけ時間かかってるんだっての!」
「チェー、しかも砂糖が入ってないじゃん!?」
「使えないのなー、お前って!!」
「もういいだろう。そろそろ出発だ。じゃ、シーモア、荷物頼むぞ。」
「えっ!?この旅行公司までの約束では・・・」
「新入りが、文句言わなーーーい!」

ユウナ一行の荷物は、そりゃもう大変な量になっていた。
道行く人々からの貢物も増え、スフィアが今ではそれぞれ99個も貯まっている。
それらを全てシーモア君に押し付け、出発する一行。
シーモア君はそれを背負い込み一人黙々と皆の後を追う。
いつか、シンとなるために・・・
シーモア君のガード珍道中は、今この時より、始まるのであった!

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