FF8 笑顔で!
直前の画面に戻るWritten by サエ

「いいか〜い?スコールはモトはいいんだし、練習しだいなんだよ〜。」
「ハイ、アーヴァイン師匠!」
「スコールは、いつも顔が怖いんだよね〜。」
「もっと、こ〜、女の子がトロけるような笑顔を見せなきゃ〜。」
「こ、こうですか?(ニコッ)」 ←ややギコチナイ
「キマリ、これ以上、できない。」 ←一応、笑っているらしい
「キマリ君はね〜笑顔筋肉筋をもっと発達させなきゃ、だめだよ〜。」
「笑顔筋肉筋!!初めて聞いた。勉強になるなぁ〜」
「・・・ってか、おい待て!!お前、誰だぁ〜!?」
「キマリはキマリ。」
「いや、そうじゃなくて!!」
「キマリはロンゾ族の勇者。」
(勇者って、普通、自分で名乗るものなのか!?)
「スコール、キマリ君は僕のメルトモなんだよ〜。」 ←どこまで交友範囲が広いんだ
「いや、メルトモだろうがなんだろうが、どうやってここに・・・」

ここで、ふと何か思い当たることがあったのか、
キマリを哀れみの目で見るスコール。

・・・そうか・・・こいつ・・・きっとシュミ族の変化したやつなんだ!! ←いやだからロンゾ族です
変化すると、心の中に反映した姿に変化するって言ってたよな
思わずお家に連れて帰りたくなるぐらいの可愛らしさ、
情熱的な赤い身体になるのが一般的なムンバって聞いてたのに
四足風のとこしか、反映してないじゃないか。なりそこないか?
一応、言葉は通じるようだし、
容姿が劣った分、知能は少し残ったってことか。
・・・・・・ま、まさか・・・・・・ノーグが変化したヤツなのか!?
そういや、コイツ、無駄ににデカイし!!
触らぬ神に祟りなし、だよな?
こいつには、逆らわないように、しよう!

愛想笑いを浮かべて媚を売るスコール。

「そ〜うそう、その笑顔だよスコール!やればできるじゃな〜い。」
「え?これで、いいの!?」
「キマリ、難しい・・・」
「キマリ君はもう一度基礎からしよ〜ね〜。」
「・・・・・・」
「じゃ、次は写真講座だよ〜。」
自分の顔がどの角度から撮れば男前に写るかが課題だからね〜。」
「アービン(キマリには、本当にこれしか発音できない)」
「写真、ってなんだ?」
(!?お前、本当にシュミ族かよ!) ←ロンゾ族って言ったじゃんよ
「え、何って、思い出を残す宝物だよ〜。」 ←詩人
「キマリなら、銅像作る。」
「銅像って・・・・・・(やっぱシュミ族だ!)」 ←だから違うって
「これだよ〜。」

アーヴァインは、携帯に貼り付けてあった
リノアとのツーショットプリクラを見せてあげた。
キマリ、写真に、驚く。
スコールも、写真に、驚く・・・!!

「あああああ、アーヴァイン!?こ、これは?」
「これはデリングシティへリノアと遊びに行った記念だよ〜。」
「ななななななんで、リノアと!?」
「・・・リノアは、俺の・・・(モゴモゴ)」
「え〜?リノアはスコールの、な〜に〜?」
「・・・・・・いや・・・・・・(ゴニョゴニョ)」

「とりあえず、各自鏡を見て練習〜してね〜。」
「これは宿題ってことで、今日はここまで〜バイバ〜イ。」

デートの約束があるのか、さっさと教室から出て行ってしまったアーヴァイン。
教室に取り残される、スコールとキマリ。
スコールに負けるとも劣らないくらい無口なキマリと二人きりになり
とても気まずい空気が流れていく・・・。
無言に堪えられなくなったスコール、たまらずキマリに話しかけ。

「あー、なんだ、キマリ・・・」
「お前、どうして笑顔の練習なんてしてるんだ?」
「・・・・・・ユウナのためだ。」
(ユウナ・・・可愛い名前だけど・・・シュミ族はシュミじゃない。プっ)
「お前は、どうしてだ?」
「え・・・それは、その・・・・・・なんだ。」
「委員長たるもの、生徒たちに対して常に安心感を与えるため・・・」
(なんちて)
「お前、凄い!キマリ、お前の銅像作る!!」
「あ、いえ、それは遠慮いたします・・・」
「ん・・・そうか・・・・・・」
「じゃ、キマリ、そろそろ帰る。ユウナ、心配する。」
「あ、ああ。またな。宿題忘れるなよ。」

キマリが教室から出て行ったあと、その跡を追うスコール。
委員長として、ノーグの住処を把握しておかなければ・・・。
キマリは、エレベーターに乗って地下へ向かった。
あの、繭のあったところか・・・・・・と思いながら物影から見ていると
繭手前にあるセーブスフィアの前で立ち止まるキマリ。
そして・・・・・・
キマリの姿は、一瞬にしてかき消えてしまったではないか!?

慌ててそのセーブスフィアへと駆け寄るスコール。
セーブスフィアには、

『ブリッツスタジアム』
『セーブ』
『飛空艇』

と表示されていたのだが、文字はすぐに消えてしまい
いつの間にかいつもの見慣れた「セーブポイント」に戻っていた。
しかしスコールには、その違いがわからない。
もう、女の子にモテルためのハウツーなんてやっている場合ではない!
と、すっかり委員長の顔つきに戻ったスコールなのだが
アーヴァインに今キマリの事を聞きに言っても
リノアと何してたんだーーーって話とすり替わってしまいそうなので
結局は会長に相談しに図書館へ向かったのであった。

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