FF8 ZLA計画 .2
Written by サエ

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Tボードに乗ったゼルは風紀委員を見て凍りついた!!

「げっ!?ふふふ、風紀委員!?」
「現行犯逮捕。」 ←指差し確認
「校内は、Tボード厳禁だもんよ。」 ←指差し確認
「そういうことだ。ちょっと風紀委員室までご同行願おうか。」
「えあ!?そ、そんなぁ〜〜〜、ちょっ待ってくれよ!」
「せ、せめて昼飯食ってから!!、なっ!?」
「絶対にダメだ。今すぐだ。オイ、連行しろ!!」
「御意。」
「くそ〜人権侵害だ、飯ぐらい食わせろーーーー!!」
「お前には、絶対に食わせるわけにはいかねえ。」
「なんだよそれ〜〜〜!(泣)」

モニターには、雷神風神に取り押さえられ連行されていくゼルと
振り返ってVサイン(2枚、という意味か?)をするサイファーが映し出されていた。

「ふ〜、やれやれだな。」
「食堂、現在の消費率は?」
「現在、98、99・・・100%!完売です!!」
「よし、マルマル・イチゴー(PM00:15)任務完了!撤収!!」

その時後ろのエレベーターから昇降音が聞こえ、
振り返るとそこには図書館の三つ編みの君が立っていた。

「会長!!」

一同全員、三つ編みの君に対し敬礼する。

「ご苦労様でした。本日の業務は無事終了しましたか?」
「はい!無事滞りなくっ(・・・アレ?そうだっけ?)」
「スコール。私は全てお見通しですよ。」
「今からあなたは、SeeDランク2つランクダウン決定。」
(ガーーーーン!)
「しかしながら、『S』投入のタイミングは抜群でした。」
「ラブラブイベントも全てクリアしましたし、褒美も与えましょう。」
「エルオーネ情報です。彼女の乗った白い船は、」
「イデアの家から北東にある入り江を探索すればよいでしょう。」
(メモメモ)
「会長、今回のサイファーに対する報酬の件ですが。」
「レアカード2枚を渡すことになりましたがどういたしますか?」
「CC団のお二人にお任せしましょう。」
「いつものように、回収しておいてくださいね。」
「了解!!」
「それではみなさん、明日もよろしくお願いします。


・・・愛しのゼル様・・・こんな私を許してください。
でも、今、あなたにパンを食べさせるわけにはいかないの。
あなたには、私から直接手渡すパンを味わって欲しいから・・・


そう。
ZLAプロジェクトとは、
Zell・Love・Attackプロジェクト!!
会長が、自ら伝説のパンをゼルに与えることで
好感度をあげようという一大計画!!
今までゼルがパンにありつけなかったのは、会長の綿密な作戦のせいだった。
三つ編みの君は、その類稀なる情報収集能力により
いまやバラムガーデンを掌握する影の権力者『会長』として君臨しているのだ。
サイファーは何時如何なる時も『魔女アイテム』を餌にされ
忠実な番犬と化していたのである。
会長こと三つ編みの君はこうして副業の図書館へと戻っていった。

「あーーーやっぱ、会長の前では緊張するなぁ。」
「だが、俺はいかに情報が戦略に欠かせないものかを教わった。」
「情報を制するものは全てを制する・・・」
「そうよねぇ。このバラムガーデンが起動できたのも彼女のおかげだし。」
「シド学園長は、はなからお飾りだったんでしょ?」
「行方不明になってても、最初気付かなかったもの。」
「自分だけママ先生の家に隠れていたことは今でも許せないぞ。」
「名目だけの方が使い道あるわよ、ほっときなさいよ。」
「それより、これからどこに向かうの?」
「(ハッ!?そうだった!)エルオーネを探すぞ!」
「イデアの家より北東の入り江へ向かえ!」
「了解!」


指令を与え、一人自室でくつろぐスコール。
ベッドでゴロゴロ(←基本姿勢)しながらニヤケている。

フッフッフ……エルオーネに会ったら、過去へ送ってもらおう。
そしたら、リノアの記憶を消してもらうんだ。
今度は、もっと可愛らしい女の子とラブラブなるんだ〜ムフフフ


「スコール!!」


そう叫ぶなり突然スコールの個室に乱入してくるリノア。

「わぁあああ!ごめんなさーーーいっ!」 ←とりあえず謝っとく
「ごめんじゃなーいっ!あんた、SeeDランク2つも落としたわね!?」
(クソ、なんでもう知ってるんだ!?)
(情報って・・・恐ろしい・・・)
「ええーーーっと、その・・・・・・(オロオロ)」
「このままじゃマトモなデートなんて出来ないじゃないのよぉー!」
「あんた、SeeDランクテストでは昇級できないんだし、もっとバトりなさいよっ!」

こうしてまたもやリノアに訓練所へ連行されるスコール君なのであった。

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後書き
これはサエが初めて書いたFF二次創作小説です。
影のドン「会長」こと図書館の三つ編みの君の設定が気に入って
この後の小説に何度も登場するレギュラー人物になってます^^
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